こんにちは、札幌映像制作.comブログ運営担当です!

弊社もついにブログをスタート! 

今後の運営方針が問われる第一回目の投稿。

小鹿の霊が乗り移ったのか足が震えて立っているのがやっとですが、早速始めていきましょう!

【痛いキャラクターネームをつけていたあの頃】
さて皆さん、今まさに札幌映像制作.comの新しいコンテンツが火蓋を切って落とされた訳ですが、生命誕生の瞬間に立ち会った経験はありますか?

まあ、今この瞬間がまさに新たな生命(コンテンツ)が誕生している瞬間なので、この記事を読んでいる人はもれなく全員経験者という訳になりますが……。

何を隠そう私、過去に何度も生命を育んできました。
――なんて突然書いてしまうと、「このブログは公然わいせつ罪を助長しているのか?」「モラル無しのイカレ野郎か?」などと思われてしまうかもしれませんね。誤解です。

最近の動画広告って過激な内容の宣伝が多く、親の前だと見るのが恥ずかしいですよね。

このブログはそういった過激なコンテンツを含む内容ではございませんので、どうかご安心を。
というか会社の運営ブログなんですから書けません。クビになります。

じゃあ一体何の話だよとなる訳ですが、実は私、昔病気を患っておりまして。
厨二病(Tyuu-Ni-Byou)って言うんですけど、ご存知ですか?

毎晩夢の中へサヨナラバイバイする前に異世界転生し、戦乱の最中で架空のキャラクターを創造し、ギラギラなニックネームを付けては肩で風を切ってドヤ顔歩きする毎日。

名は体を表すという言葉があるように、相手の印象までをも左右してしまう「名前」。
例えば――日本だと西園寺(さいおんじ)、一条(いちじょう)。海外だとスミス、ギブソンなどと言った、その響きの良さや珍しさがあるだけで、5割り増しくらいカッコよくみえてしまいますよね。

だからこそ皆さん、SNSやゲーム、妄想といったインターネットやファンタジーの世界で、誰もがカッケェ! と言ってくれるような名前をつけたくなったことはありませんか?

私はその欲が人よりも少し、ほんの少しだけ大きかったに過ぎないのですが、とにかく横文字を並べてみたり、イかした記号なんかをつける常習犯でした。
とにかく誰かと被らないこと! オリジナリティのある名前を考えては悦に浸る日々です。

混沌(カオス)とか、深淵(アビス)とか、世界の終末(ラグナロク)とか。
名前に†十字架†を背負わせてみたり、ミドルネームつけたり、カッコ書きで独自の読み方を考えてみたり。ギリシャ神話からとにかく流用すればカッケェ…! となった時期もありますね。

今思い出すだけでも壁に頭を打ち付けたくなります。

え? 参考に例を出せって? 勘弁してください。あぁ、こんな記憶さっさと消えて欲しい。

【有名人の名前】
私の黒歴史バーゲンセールはさておき。
一時の迷いでとんでもない名前をつけてしまうと、後々になって痛い目に合いますよ、というお話です。極端な話デジタルタトゥーと同じですね。

このご時勢、ネットで活躍されている著名人を見てください。
Youtuber、ストリーマーどれをとっても、世間一般に認知されているような検索したらすぐに名前が挙がるような方々で、The厨二病な名前をつけてる人はそういらっしゃらないと思います。

多くの人が本名を文字っていたり、世の中にありふれた物を活動名にしていたり、意外と皆さんに馴染みのあるところから引用することが多いように思います。

名前は一生物です。
ちょっとかっこいいからって安易につけてしまうと、冷静になって熱が冷めた時、「うわ、私の付けた名前ダサすぎない……?」になってしまうのです。

皆さん、一度俯瞰してみましょう。
その名前って胸を張って周りに自慢できますか? 親にその名前を呼んでもらって大きく返事ができますか?

答えは明白。できませんっ!!!!!
少なくとも私は顔を真っ赤にしてその場から走り去ります。

ネットで活躍する上で名前とは、商品名となります。
では、そんな重要な名前をどうやって決めていくのか、一緒に考えていきましょう。

【ネーミングにおける考え方】
人物名はやはり覚えやすさ、そのキャラクターをいかに連想させるかが肝心かと思います。

漫画など読んでいると、熱血系や主人公のライバルキャラなんかは「勝」「鋭」などの勢いのある漢字が使われやすいのでしょうか。温和なキャラだと「和」「安」など。

厨二病でよくやってしまうのは、オリジナルティを求めて難読漢字を多用することが挙げられます。読み手にとっては覚えにくく記憶に残りにくくなってしまいますね。

このような考え方は、商品名や会社名なんかとも一緒だと思いませんか?

誰もが知っているような商品、例えば「お~いお茶」って、元々は「缶煎茶(かんせんちゃ)」という名前だったみたいです。

決して難読な漢字ではないにせよ、少しお堅いイメージで手に取ってもらえる年齢層を狭めてしまうような印象を受けます。

平仮名表記に変更し、「~」で柔らかい印象を与えることで、今では誰もが知っている飲料にまでなりました。

次に「ブレスケア」。

これは「ブレス(息)」と「ケア(手入れ)」を組み合わせたとってもシンプルなもの。

覚えやすさと、浸透しやすさを兼ね揃えた名前となっています。

「ゴキブリホイホイ」なんてまさにそう。実際の商品を見なくとも、どんな用途なのかが容易に想像できますね。

会社名だと、これまた誰もが知っている「ナイキ」。

由来はギリシャ神話に登場する、勝利の女神「ニケ(NIKE)」を英語読みに変えただけ。思った以上にシンプルです。

超大手通販サイトの「Amazon」も、社名検索した時、アルファベット順で一番上に表示される「A」から始まる言葉を探した所から始まります。

そして「アマゾン川」を見つけ、この川のように広大なシェアを得られるようにという願いが込められて誕生しました。

クリエイティブ業界で働かれているならいつもお世話になるであろう「Adobe」なんて、創始者の自宅付近にアドビ川が流れていたことから社名へとなったそうです。

【札幌映像制作.com】
ここで、当サイトの名前を見てください。

「札幌映像制作.com」

です。

どストレートですね笑
もう検索キーワードをそのまま切って貼り付けたような名前。

でもこれ、これまで書いてきた商品名や社名と比べてみてください。

札幌に流れている川の名前を使っていないだけ良いと思いませんか?

そもそも、札幌で映像を作りたいな~と思ったら、Googleでまずはなんと検索しますか?

「札幌、映像 作り方」

恐らくこんな所でしょうか?
SEO対策の側面でお話しすると、これはまさに検索エンジンに引っ掛かるわけです。

※SEO対策:ネットで検索した時に関連性が高いものから上位表示されますが、その順位を少しでも上にして、一人でも多くの人に見てもらおうとする試みのことです。

Amazonの検索した時に、アルファベット順で上位に表示されるようにと似たような考え方ですね。

できる限り札幌の映像制作会社の中で一番上に表示されたい! 何をしている会社なのかをシンプルに世の中に広めたい!

そんな視点で考えると、とても効果的でした。

そもそも札幌映像制作.comは、室蘭の印刷会社「北海印刷株式会社」における事業の一つです。
もし仮に印刷会社の名前そのままだったら、決して映像制作をしている会社だとは思えませんよね?

むしろ印刷会社の印象が強くなってしまうので、足枷にしかならなかったのです。笑

そんな観点から屋号を決定し、いざWebサイトを立ち上げると、約一ヶ月程度で検索順位が上位に表示されるように。恐らく、「札幌 映像」とだけ検索していただくと、弊社の名前がすぐに表示されるのではないでしょうか?

当時は同業種において「少しでも検索順位を意識して~」「SEO対策が~」という時代でもなかったので、他社が対策を練り出す前の段階から、一足早く突き抜けることが出来たわけです。

これがもし、「株式会社Ice Land movie」とか「株式会社写実創始-雪籠-」とかだったらどうです――うっ、久し振りに厨二のネーミングをしたので胸が苦しい……。

(一度息を整えさせてください)

……。

……と、まあこのように、自分の趣味趣向や、横文字カッコいい! 漢字並べるのカッコいい!
それだけ考えてネーミングしてしまうと、結局この会社は何をやってくれるんだ?
と、世の中に浸透しにくくなり自らの首を締めていくことになります。

正直カッコよさを求めてしまうのは男の子なので分かりますが、世の中が求めているものは何なのか照らし合わせ、需要と供給を揃えていくのがビジネスなのではないでしょうか。

【最後に】
皆さんいかがでしたか?
結局の所、ネーミングで必要なことってシンプルさ、世の中に浸透しやすいこと、覚えてもらいやすいことだったりするんです。

日常の中に潜んでいる、普段使いしている言葉。
検索する人の気持ちに立って、どんなキーワードを検索するのか一度落ち着いて考えてみましょう。

名前は一生付き合っていくものになります。

これから会社を立ち上げようと奔走されている方。
はたまた創作活動に励まれているそこのあなた。

もし少しでもネーミングに迷われた時、本記事が少しでも参考になれば幸いでございます。

最後に余談となりますが、私が中学生の時、友人が使っていたネットゲームの名前は

「光を閉ざす鍵」でした。

お付き合いいただきありがとうございました。